今日は、僕の選択している授業がらみのお話です。

昨日だったかな、小泉内閣の某大臣が、「日本は一億二千五百万人の単一民族国家」だとか、「単一民族国家だから純粋」だとか、たわけたことを言いました。
で、その人の事務所曰く、「何故問題になるのかわからない」らしいですね。

そういう人達に一言…

あんた達は馬鹿ですか?馬鹿なんですよね?(きっぱりこ

上の発言だけでは誤解を招く恐れが非常に高いので、僕の選択授業の教授のお話も交えて説明です。
ちなみに、ここで言う所の選択授業は、考古学です。

今の日本民族っていうのは、ある程度元をたどっていくと、二種類にわかれるんですよ。
一つは、元々日本にいた、古モンゴロイドと言われる人々。これは、縄文時代まで日本の主流…っていうか、一つだけの民族でした。
特徴は、体毛が濃く、手足が長い。顔がやや大きめで、丸い(と言うと語弊があるかもしれませんが…)
時代は流れ、弥生時代。
この頃、日本へ中国大陸から朝鮮半島を通じて渡来人がやってきます。
これらの人々が、新モンゴロイドと言われる民族。特徴は、手足が短く、胴が長い。体毛は薄く、顔は長細い。
これらの人々が混血して、今の日本民族があるんですね。
でも、当然混血が進まなかった地域もありました。
琉球、そして、今回も問題になっている北海道。
琉球の人々は、江戸時代以降の歴史の中で、それまでの縄文系の血が混血され、すでに本州の人々と変わりない状態になっています。
ですが、北海道は、アイヌ民族、という形で、旧来の縄文系の血を色濃く残しているわけです。
こういうわけで、今、日本には、いわゆる日本人と、アイヌ民族、二種類の民族が存在するわけですね。
だから、日本は単一民族国家ではないんです。

それに、民族っていうのは凄くあいまいなものです。
あのヒトラーで有名なナチスドイツの侵略の根拠も、ドイツ人(ゲルマン民族ですね)は純粋な単一民族国家で他の民族より優れている、そして元々ポーランド周辺はゲルマン民族の土地だから、返してもらって当然、という無茶苦茶なものでした。
これには考古学が一枚噛んでいるんですけど、複雑になるからここでは軽く流しちゃいますね。
でも、それも微妙におかしいんですよ。
ドイツ人がゲルマン民族だ、っていうのはわかりますけど、その民族が純粋で、っていうのは歴史的根拠は何もなかったんですよね。混血もあっただろうし。
そして、ゲルマン民族が他の民族よりも優れている、っていうのも、わけがわからない理論です。

なんか変な話ですけど、僕が言いたかったのは、日本は単一民族国家、っていうのは上で言ったように完全な誤りで、また「純粋な」っていうのも、根拠のないただの推測にすぎない…いや、既に新古のモンゴロイドが混血している時点で純粋とは言えない、謝りなんですよ。
今日、考古学の教授が珍しく言葉を荒げてましたが、僕にもよくわかりました。

と、いうわけで、ここを見ている皆さんには、正しい知識を持って欲しいな、と思って書いてみましたが、わかりました?
わかんなかったら言ってください、書き直しますから(笑
ここは誤り、訂正しろ!ってのもオッケーです、がんがん言ってきてください(^^)

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